太陽光の半分は人に見えない
- 2020年9月15日
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更新日:2021年12月13日
昼の明るさは太陽のお陰だが、もし人が太陽光のすべてを見ることができたら、昼は今の2倍は明るい。図の赤線は、太陽表面とほぼ同じ温度の絶対温度5800K(摂氏だと約5500℃)の物体が発する放射エネルギーを波長別に示す。人の目に見える可視光は波長がおおよそ380〜780nm(ナノメーター;100万分の1ミリ)の光だ。波長の短い紫から長い赤までである。紫より短い波長の光を紫外線、赤より長い光を近赤外線(赤外線と呼ぶことも多いが、長波放射も赤外線であり紛らわしい)と呼ぶが、ともに人には見えない。見えないということは、言い換えると真っ黒ということ。紫外線をブラックライトと呼ぶのも、そのためだ。グラフで分かるように太陽エネルギーのおおよそ半分は人の目が感知できないが、エネルギーとして地上に届き、光や熱として様々な作用をもたらす。なお290nmより短い波長の紫外線は地球大気(主にオゾン層)に遮断されて地上には降り注がない。このお陰で地上の生き物は有害な紫外線を浴びずに済んでいる。
実際の太陽から地上に届く光の波長分布は図のように滑らかな曲線ではなく、大気による吸収などでギザギザした曲線である。興味のある方は、“太陽光スペクトル”で検索してみてください。
